2005年度関東選手権





 

 

 

■上位6チームまでが2月の全国実業団選手権出場枠獲得。
入場料は駒沢、代々木開催分のみ当日800円。
関東実連HP山組み会場案内入場割引券あり

■出場チーム詳細(リーグBOX) 
丸紅&三井住友 クラヤ&伊藤忠 特別区&山武藤沢  

■「今大会の見どころ」こちら


初優勝 三井住友 代々木で初タイトル獲得!

 

1回戦 太字はカンジツ1部所属チーム
会場アクセス案内は
こちら
(関東実連HP内)
 
11/3(祝) 駒沢体育館Aコート JFE東日本-東京都庁 84-35
第一生命-ビスディア 68-69
同 駒沢体育館Bコート 防衛庁-JR東日本 0-20
NEC府中-住友重機械 51-79
2回戦    
11/6(日)東電学園体育館 JFE東日本-山武藤沢 57-64
ビスディア-特別区 45-93
JR東日本-東芝柳町 18-103
住友重機械-TOTO 68-88
3回戦    
11/12(土)観戦記@BOSCH体育館 三井住友-山武藤沢 8036-11/13-15/19-11/12-1350
同  特別区-伊藤忠 5413-13/17-18/12-10/12-1960
同  クラヤ-東芝柳町 9220-13/24-16/28-10/20-2766
同  丸紅-TOTO  11731-16/24-10/38-8/27-14)48
準決勝/順位決定戦    
11/19(土)観戦記@平塚総合 5決 山武藤沢-特別区 64(11-16/24-9/14-20/15-12)57
準決勝 三井住友-伊藤忠 70(15-16/18-20/27-13/10-16)65
同  6決 東芝柳町-TOTO 75(13-18/24-20/17-9/21-16)63
同  準決勝 クラヤ-丸紅 58(13-18/11-15/18-19/16-15)67
決勝/3決    
11/20(日)観戦記@代々木第二 3決 伊藤忠-クラヤ 64(18-16/14-21/18-27/14-22)86
決勝 三井住友-丸紅 64(20-8/15-17/18-27/14-22)57

今大会の見どころ

今年の関東選手権でまず注目されるのが、全実選手権出場枠が昨年度までの4枠から2つ増え、6枠となったこと。ここ最近は、鷺宮(休部)、丸紅、クラヤ、三井住友の4チームが全国への切符を手にしてきたが、今年は、カンジツリーグ戦4位の伊藤忠はもちろん、特別区、山武藤沢にも札幌行きのチャンスが広がったことになる。全国デビューを見据えた、例年以上に熱い戦いが繰り広げられることに間違いなかろう。

1、2回戦が順当な結果となり、さらに3回戦で、都選手権の順位どおり、伊藤忠が特別区を下すと仮定すれば、特別区と山武藤沢が5位決定戦で当たることとなる。今季リーグでの戦績は、1勝1敗。対特別区戦の山武藤沢と言えば、代々木での気迫の勝利、そして駒沢での熱いDEFが記憶に新しい。特別区にとっても、カンジツ1部の先輩チームとして、絶対負けられない戦いだろう。全国への切符を手にするのは、どちらのチームだろうか。

もう一方の山では、神奈川1位の東芝柳町と同2位のTOTOが6位の座を争う可能性が高い。両チームともに情報が少なく、予想は難しいのだが、カンジツ1部の山武藤沢を抑え、神奈川選手権決勝を争った点にまず注目したい。また、東芝柳町が9月の全実競技大会に出場した際のプログラムによると、同チームにはベテラン選手が数多くいるようだ。船橋に引き続いて札幌でも、その雄姿を披露することができるか。はたまたTOTOが待ったをかけるのか。

関東王者のタイトル争いという観点から今大会を眺めると、リーグで三つ巴の争いを演じた三井住友、丸紅、クラヤの3強に、都大会でクラヤに肉薄した伊藤忠を加えた4チームの戦いとなる可能性が高そうだ。そのなかで今、頭ひとつ抜け出している感があるのが三井住友。各ポジションともに厚い選手層に加え、新加入PG山下のゲームメークが光り、7月の二次リーグ9月の全実競技大会10月の都選手権では、丸紅、クラヤの両チームに対して3連勝を収めている。このままの勢いで、2冠目奪取となるのか。

順当に行けば、伊藤忠が三井住友と準決勝で当たることとなる。リーグ戦では上位3チームに水を開けられていた感のあった同チームだが、都選手権の3決では、クラヤに4Q残り22秒で3点差にまで詰め寄る健闘を見せた。逞しさをました渡貫を筆頭に、いよいよ戦う集団になってきたとの印象が強い。ベテラン毛塚の円熟のゲームメークに登、渡辺といった活きのよい若手がぴたっと呼応すれば、三井住友にとっても侮れない存在となるはずだ。

準決勝のもう1試合は、クラヤ対丸紅となりそうだ。リーグ王者となりながらも、その後、三井住友に対して3連敗の丸紅。だが、都選手権の決勝で見せたオールコートプレスによる守りがさらに激しさを増し、リーグ優勝の原動力となった3ptシュートがまた決まるようになれば、タイトルを再び手にすることも十二分に可能なはずだ。注目選手としては、シューター森崎の成長を好材料として挙げよう。DEF場面での積極性やカットインでみせる力強さには思わず目を惹かれるものがある。若手の成長を手にしつつ、チャレンジャーとして今大会に挑む丸紅の意気込みに期待したい。

いっぽうのクラヤも、都選手権準決勝では残り1分を切って1点差と、三井住友の背中にしっかりと片手をかけた。インサイド楠田、シューター白田といったどこにも負けない強力な武器と、PG佐藤、そして小柄ながら自ら果敢にゴールを狙うSG斉藤(由)とのコンビネーションが上手く機能すれば、丸紅、三井住友に土をつけるだけの爆発力を充分持ち合わせているはずだ。また、都選手権では戦線離脱していたキープレーヤー斉藤(知)の復活にも注目が集まる。決勝で三井住友と対戦した場合、佐藤、斉藤(由)、斉藤(知)で、三井住友の山下、鈴木を上手く抑えることが出来るかが、クラヤのタイトル獲得の鍵となりそうだ。

もうひとつ、密かに注目している試合がある。順当に行けば3回戦で当たる特別区対伊藤忠だ。二次リーグで特別区が伊藤忠を破った際の鮮烈な印象から、都選手権でも熱戦を期待していたのだが、特別区は7月の快挙の際、中心的な役割を果たした山野井らが欠場、あっさりと黒星を喫した感があった。11/12こそは、7月の再現となるような好ゲームを見せて欲しい。

さて、昨季、平塚での準決勝では、丸紅が残り1分で12点差をひっくり返すという奇跡の末、クラヤを下して決勝に進出。名門鷺宮との代々木ラストゲーム出場権を獲得した。そして、11/23の決勝では、まさに鬼神の攻めを見せた鷺宮が、2Q以降丸紅をつきはなし、93-37で圧勝。日本バスケットの聖地での有終の美を飾る。あれから一年が経ち、王者鷺宮の抜けた今季のカンジツは、まさに乱世となった感があるが、鷺宮の次に関東王者として名前が刻まれるのはいったいどのチームになるのだろうか。鷺宮の栄光の記憶を心に蘇らせつつ、熱く見守っていこう。そして、各チームには、あんなにも強かった鷺宮に近づいたとの思いを観客に抱かせるような、充実した試合を見せてくれるよう願ってやまない。

 

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