■東京都選手権3回戦■
2005.9.24@東電学園体育館


■昨日、「原宿駅前体育館」での某WJBL3試合に出席せず、気が付けば東京都選手権3回戦を観戦すべく、「聖蹟桜ヶ丘駅徒歩20分山の上体育館」へ本降りの雨の中、傘を片手に向かっている筆者。我ながら愕然とするものがある。さらに、「登山口」となる道が分からず、行き過ぎてしまったのをまた引き返したり、構内に入ってから体育館の位置がわからずうろうろさまよったり。ま、これも一興である。ようやくたどり着くと、伊藤忠対特別区、因縁の対決がいよいよティップオフだ。

第一試合 特別区-*伊藤忠

 

先発 特別区 鈴木、藤本、野村、木本、赤津
   *伊藤忠 綿貫、渡辺、登、佐藤、毛塚



■1Q
9:23 鈴木 2-0
8:53 *登→*渡辺 FT1/2 2-1
8:11 鈴木 4-1
7:58 *佐藤 4-3
7:32 伊藤忠の速攻、*毛塚から*渡辺へナイスパスが通るが決めきれない。
7:13 *渡辺 4-6
6:14 *綿貫 左60度3pt 4-8
5:36 *綿貫→*渡辺→*佐藤 4-10
   ここで伊藤忠ベンチから「ディーフェンスコール」が沸き起こる!
5:21 鈴木がゴール下で粘り、6-10
5:09 *渡辺 6-12
4:00 藤本の3ptブロックショットされる
2:21 三輪のカットイン 8-12
2:39 *毛塚がジャンプしながらダブルハンドの力強い好パスをゴール下の*渡辺に通す。パスのリリースの瞬間、おそらくボールと手との摩擦音だろう。「フッ」という音が聞こえてきた。*渡辺はDEF2人と競り、ターンシュートを試みるが失敗。
   このあとも、伊藤忠は3人がからんだ好プレーが出るが、シュートは落ちる。
1:27 *毛塚→*渡辺 8-14
1:11 特別区がパスカット、木本から野村にボールがわたるが、*毛塚が野村に対し激しいプレッシャーをかけ、野村はボールを出すことができずに再び伊藤忠ボールに。
0:06 特別区の速攻、左の赤津→正面走りこんだ鈴木 10-14

特別区はコンビネーションが上手くいっていない。それに対し伊藤忠は、良い連携プレーが随所に観られるものの、決定率が今ひとつな感じ。

■2Q
9:32 *田中→*渡辺 10-16
9:13 *毛塚→DEFがひとり転ぶ→*渡辺 10-18
8:09 *田中のカットイン 10-20
7:16 *田中、DEFをかわし、ターンしながらのカットイン 10-22 バスカン○ 10-23
   このあと、赤津→吉永の好パスが通るが、シュートは落ちる。そういえば今日、赤津があまり目立っていない。
6:55 特別区の速攻、木本→鈴木、FTを取りにいく強引なシュート FT1/2 11-23
6:36 *田中ターンシュート FT1/2 11-24
   特別区はゴール下への仕掛けが個人の単発に終わっていて、複数で崩す形がなかなかできていない感じ。
6:00 鈴木 FT1/2 12-24
   伊藤忠、このあたりから毛塚がベンチ、*登がPGとなる。次代への布石が進行中だ。
5:29 木本→魅せるループパス→鈴木 FT2/2 14-24
5:14 *綿貫、左からの切れのあるカットインからレイアップ 14-26
5:04 鈴木 FT1/2 15-26
4:49 伊藤忠5Fで、藤本 FT1/2 16-26
4:17 赤津→ポイントとなった木本→ゴール下鈴木で18-26 やっとでた!スカッとするパスワークだ!
4:10 *田中 FT2/2 18-26
3:37 *毛塚 出ました! 雨模様を吹き飛ばすような正面遠目伝家の宝刀3pt! 18-31
3:00 *毛塚がパスカット→*登 18-33
2:08 *毛塚、自陣からのロングパスを「鉄砲玉2号」*登に通し、FT2/2 18-35
1:44 鈴木→赤津、24秒が迫る中、苦しいシュートを決め、20-35
0:32 特別区の速攻、左方向へ素早く展開、藤本→木本→赤津 FT1/2 21-35
0:21 *柴野 左30度3pt 21-38 このタイミングで。効くなぁ。
0:00 外の展開から、*佐藤のミドル 21-40

■3Q
9:37 木本 カットイン、ターンしながらのジャンプシュートで、23-40
   このあと伊藤忠の波状攻撃。やりたい放題の感があるが、シュートが決まらない・・・。
7:46 赤津→ループパス→鈴木 バスカン○ 26-40
   伊藤忠はこのあたり、*篠原がPGをやっているのかな?
5:50 エンドラインからのリスタート すぐに*渡辺 26-42
5:21 木本のフェイドアウェーが外れたところ、ORから強さを見せた鈴木 28-42
5:13 *登 FT2/2 28-44
5:00 木本→ループパス→ゴール下鈴木 30-44
4:49 *柴野の左ミドル 30-46
4:03 藤本、時間ぎりぎりまでボールを持ち→合わせた木本 32-46
3:30 パスカットから*柴野が走り、32-48
3:07 伊藤忠の速攻、*登→*渡辺 32-50
2:47 外の木本→外の藤本→中の鈴木 FT1/2 33-50
2:17 *篠原のカットイン 33-52
2:02 FTラインの木本→左からゴール下へ回り込んだ藤本 35-52 スピードに乗った良い攻めだった。
1:49 *毛塚の3pt× ORから*渡辺 35-54
   すいまへん、このあたり、観ていませんでした。
0:20 *綿貫の3pt× ORから*田中? 35-58

■4Q
9:47 *清水? 非常に頂点が高い3pt成功。伊藤忠ベンチは大湧き!35-61
9:04 赤津のミドル 37-61
8:07 鈴木のミドル 39-61
7:54 *福田のミドル 39-63
7:40 野村のカットイン FT1/2 40-63
   このとき、ベンチで一時休んだ鈴木「ガンバレー、ガンバレー、ドンドン攻めて、点差つめて!」と檄を飛ばす!
7:08 藤本→野村 FT0/2
6:47 ORを二本取ったあと、吉永 42-63
6:10 *佐藤のミドル 42-65
5:09 藤本が力強いカットイン FT1/2 43-65
4:54 赤津、パスカットしてそのまま走り、45-65
   特別区DEF、前から当たるようになる。と、藤本が相手TOを誘う。
4:16 ORをとった*小俣 FT2/2 45-67
3:26 *毛塚 正面遠め3pt 45-70 勝負有りやな・・・。
1:45 伊藤忠5F 鈴木FT1/2 46-70
1:26 伊藤忠、パスカットから速攻、*山下 46-72 バスカン○ 46-73
1:05 *毛塚→ループパス→*福田のミドル 46-75
   このあたり、ノーガードの走りあいの感があった。
0:37 赤津が走り、FT1/2 47-75
0:17 伊藤忠F 藤本 FT2/2 49-75

■実は今日、都大会に足をはこんだのは、代々木での2次リーグ、同一カードで特別区が勝った試合が非常に良かったので、また観てみたいとの思いからだった。もうちょっと競ってくれるかなと思ったのだが。その点、今回はちょっと食い足りなさが残ったかもしれない。

■とはいえ、伊藤忠の連携プレーの冴え、特別区の木本、藤本のパスワークそして大黒柱鈴木のいつもながらの頑張りは見ごたえがあった。

■準決勝、伊藤忠の相手は丸紅だ。一次リーグでは残り3分台まで一桁点差で食い下がったのが印象的だった。もう少しシュートの決定率を上げ、前回の対戦以上に緊迫した展開に持ち込んで欲しい。


■このあとの3試合全部について、いつものように観戦記を書くのは大変なので、クォーターごとの個人得点表を作ることにしたが、楽だろうと思ってやってみると、面倒くさい。途中でわけが判らなくなって、最初からやり直したり、第3試合の入力をしているつもりが第4試合だったり。なによりも、数字だけを処理するのって全然面白くないんだな。たぶんもうやらないと思う。やはり自分は、スポーツという非言語的なものを言語的なものに変換するのが楽しくてこんなことをやっているのだと改めて痛感した。

■はじめてカンジツ2部チームを見たのだが、点差をみても分かるとおり、1部とかなり差があるなとの感は否めない。それにしても、防衛庁(6人!)とビスディアは、ボコられまくりにもかかわらず、最後まで頑張って動くのに感心した。三井住友と丸紅が、ハーフタイム中、立ったままの選手も交えてミーティングを行っているのに対し、防衛庁とビスディアはへとへとで座り込んでいる選手がいたりと対照的だった。それでも、40分間はボールを追いつづける。こういうのを情熱と呼ばずして何と呼ばんや。


 

第二試合 クラヤ-住友重機械

クラヤ 113(27-10/33-17/28-8/25-16)51 住友重機械

■2次―グのクラヤ-三井住友戦で、出場時間は短いながらも強い印象を残した斉藤(由)が今日は右に左に走りまくって大活躍。準決勝でも活きのよさを見せ付けて欲しい。楠田はいつもながらの貫禄。王者の風格が漂っていたぞ。住友重機械は12番さんがお見事。1部昇格を目指して頑張ってくれい。

クォーターごとのシュート成功本数

クラヤ 2pt 3pt FT 住友重機械 2pt 3pt FT
        5 0/0/0/1    
落合       6 0/1/2/0   1/0/0/0
村山 1/3/0/2   0/3/0/0        
大崎 1/0/0/0            
高木 0/1/1/3 0/1/0/0          
楠田 5/2/3/0   1/0/0/0        
0/2/0/1 1/0/0/1 0/0/0/1        
斉藤(由) 0/0/3/4 0/0/3/0 3/0/0/0 12 3/3/1/0 1/1/0/3 0/3/0/3
斉藤(知)       13 0/0/0/1    
山ア 1/0/1/0 1/1/0/0          
佐藤 1/0/0/0            
白田 0/2/1/2 0/1/2/0 0/3/0/0        
0/1/0/0 0/0/1/0   0/0/1/0 0/1/0/0  

 

第三試合 防衛庁-三井住友

防衛庁 18(2-26/6-40/5-31/5-24)121 三井住友

■二枚目の写真は、鈴木の3ptのリリースの場面。女子選手が3ptを打つとき、一乗アキの伝説の「フラミンゴシュート」のように、片足が後に上がるケースが多いのだが、鈴木は両足がそろっているのに注目。女子の場合、男子と違い、膝下を含めた全身の筋肉を使って3ptを届かせるため、バランスがとりにくくなり、片足を上げることで無意識に調整するようになるのだと思う(あってますか?→西が丘系の方)。だが、鈴木の場合は、そうならない。これは、前にも書いたことがあるが、筋力の強さの現れなのではないか。いつも鈴木、鈴木で申し訳ないが、今回は決定的写真が撮れたので、ご容赦を。

クォーターごとのシュート成功本数

三井住友 2pt 3pt FT 防衛庁 2pt 3pt FT
七尾 1/0/3/0   0/0/2/0 4 1/2/1/0    
武石              
鈴木 1/0/0/0 2/0/3/1          
山下 3/5/0/0     7   0/0/0/1  
水谷 1/0/2/0 0/0/1/0          
新井 0/4/0/1   0/0/0/3        
藤塚              
岡野 3/0/2/0 0/0/1/0          
本間              
加藤       13 0/0/1/0   0/0/0/1
育村       14     0/0/1/1
益田 0/1/1/4            
渡邉 1/2/0/1   0/0/0/1        
上原              
酒井              
1/2/0/2     0/1/0/0    

 

第四試合 丸紅-*ビスディア

丸紅 146(39-2/36-6/40-6/31-8)22 ビスディア

■丸紅のベンチからは終始厳しい声が飛んでいた。DEFに関して例えば、「まったく出来ていない」というような声だ。残念ながら筆者には、何が出来ていないのかがよく分からなかったのだが。いつもの癖で得点者のメモを取りながら観たのだが、今回は、じっくりコートの状況とベンチの指示を追っていけばよかったと後からちょっと後悔。丸紅の意図するバスケットの理解を深めるいい機会だったかもしれなかったのに・・・。ともあれ、ここまで大差がついた試合にもかかわらず、厳しさを終始ゆるめなかたった丸紅チームに、船橋7位に終わった悔しさ、そして東京都選手権連覇への意気込みを見た思いがする。

クォーターごとのシュート成功本数

丸紅 2pt 3pt FT ビスディア 2pt 3pt FT
森崎 0/2/2/2 0/2/3/0   4 0/0/0/1 0/0/0/1  
        5 0/0/0/1 0/0/0/1  
               
*椎木 2/3/0/0 0/0/1/0 0/0/0/1 7      
大城 0/1/4/1            
*横山 2/2/1/1 2/1/0/0   9 1/0/0/0 1/0/0/0  
               
        11 0/1/0/1 0/1/0/1  
*関口 5/1/2/5   0/0/1/0        
*渡邉 3/2/3/2 1/1/0/1          
*岩波 3/1/1/1     14 1/2/1/0   0/0/1/0
      0/0/2/1    

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