■2005.6.19@丸紅多摩センター■


■今日もMOTOさんの車に乗せていただき、多摩センターでの第3節に出席すべく国道16号線を北上。9時に自宅近くまで迎えに来ていただいたのだが、道が空いていたためか、1時間余りで到着。1試合目に楽勝で間に合う。審判の方に「控え室はどこですか」と尋ねられ、「すいません、わかりません」などと答えたりしているうちに、試合開始だ。

第一試合 クラヤ-山武藤沢

 

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■1Q開始早々、クラヤは山崎が正面からの3pt、つづいてジャンプシュートで連続得点を決めると、怒涛の攻め。ロングフィードから楠田、斉藤(知)の3ゴール(うち3pt1本)、斉藤(由)の2ゴール、白田の3ptなどで一方的に点差を広げていき、1:22には23-0。と、ここで、あの「デーフェンス!」コールがクラヤベンチから沸き起こる。さっそく、山武は24秒オーバーとなってしまう。これは!クラヤは1Q完封を狙っているな。さぁ、打たれっ放しの「たこ八郎」状態の山武、一矢報いることが出来るかと思っていると、0:18、伊藤の正面ジャンプシュート&バスカン○で、25-3とし、なんとか完封は免れる。

■2Qもインサイドに入り込んだクラヤ山崎からパスを受けた白田の3ptで幕が開けると、すぐに楠田がレイアップ&バスカンで、クラヤは31-3とリードをさらに広げる。このあと、山武も、清野→伊藤→来留嶋という素晴らしいパスワークが決まるがシュートは落ちる。すると、クラヤは佐藤の左30度フリーの3pt、速攻から楠田で、快調にぶっ飛ばす。山武はクラヤの速攻に対して上手くケアが出来ていない。7:01、山武は本家or来留嶋で36-5とするが、クラヤ楠田のゴール&バスカン、斉藤(由)の得点で5:28には39-7。5:04には、クラヤのターンオーバーから清野のシュートが落ちたところ、山武はORから田中で39-9。しかしクラヤはその後も攻撃の手を緩めず、白田の3ゴール(うち3pt2本)などで、49-9として大量リード。最後、山武もFTで1点返し、49-10で前半終了。

■3Q序盤は2分間以上、両者とも得点が入らなかったが、7分台にクラヤ楠田が正面ジャンプシュートを2本決める一方、山武はその間、4回連続で24秒オーバーを取られる。クラヤの厳しいディフェンスだ!その後も楠田は続いて2ゴールと好調。2本目は、山武がスチールしたボールをクラヤがスチール返ししてからの得点だった。その後、山武がPGを岩瀬に変更すると全体に動きが良くなり、残り3分台からは一進一退の展開に。白田の3pt×2などで攻めるクラヤに対して、山武も本家→岩瀬、岩瀬→伊藤と対抗し、69-15で3Q終了。

■4Qは山武が田中or伊藤のゴールで先手を取る。クラヤ楠田&白田のシュートを浴びるが、7:20、山武伊藤が3ptを沈め、71-20。が、クラヤも山崎がすぐに3pt返しを見せ付けると、楠田、白田の得点をはさんで、4:42、またもや山崎の3ptと4連続得点で81-20。山武は、クラヤが早めにダブルチームを仕掛けると、ボールが回らなくなってしまうシーンが目立つ。それでも3:48、清野のFTで1点返すが、その直後、クラヤは、佐藤→ナイスなバウンドアシストパス→山崎が決まる!だが、残り3分を切ってから山武も長谷川の3pt、長谷川→本家、速攻から田中→清野と意地を見せ、85-28で試合終了。

■山武はサイドのスペースが空いていても、そこを上手く使う動きが出来ていない感じ。また、アウトサイド勝負でクラヤのDEFが厳しく、インサイドの選手に効果的なボールがなかなか入らない場面が目立ったように感じられた。だが、そんななか、目を引かれたのが、途中からPGを務めた岩瀬。1部リーグの寄せの早さに慣れていけばもっと素晴らしいプレーを見せてくれることだろう。

 

第二試合 特別区-三井住友

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1Q、試合はいきなり三井住友の強烈な踵おとしでその火蓋をきった。決めたのは七尾。9分台に2連続で3ptを特別区の脳天にぶち込む。鼻から吹き出る鮮血!去年の特別区であれば、ここから虐殺ショーが始まってしまうところだったかもしれないが、だが、今年は違った。むくむくっと起き上がった特別区は、8分台から7分台にかけて、藤本、赤津、赤津→関(由)とこちらも3連続得点で、7:20には6-8と逃げずに食らいついていく。残り7分あたりから、三井住友は藤塚→(ポスト)→岡野、岡野(3pt)、鈴木(3pt)、藤塚→岡野、渡邊、渡邊(FT)と確実に加点。一方の特別区は、赤津(ミドル)、鈴木(山野井のスクリーンを使いシュート、落ちたところを自分でOR)、山野井→(秀逸なパス)→藤本、赤津(スピードに乗ったカットインからFT)、藤本→鈴木で対抗。残り2:40で16-21。だが、その後、特別区が5Fとなると、三井住友山下の華麗なステップでDEF二人の間をすり抜け決めたゴール(バスカン×)、速攻からこれまた山下のナイスなミドルなどで4連続得点し、16-28で1Q終了。

■2Qは、特別区で元気のよさを見せ付けている赤津のミドルからのFTでスコアが動き出すと、こんどは山野井の鮮やかなカットインからの得点が決まり8:28には20-30。だが、ここから特別区はターンオーバーが連続で出てしまい、4分間ちかく得点が止まる。一方の三井住友は、本間(速攻からのストップジャンプシュート)、益田(バスカン○)、武石と3連続得点で、5:49には20-37。残り5分を切ってようやく、特別区の速攻から山野井の切れのあるカットイン→FT、山野井→鈴木で反撃するも、 三井住友は育村(3pt)、水谷、岡野→水谷と得点を重ね、2:04には23-44と大差がつき、その後は両者得点のないまま、2Q終了。

■3Q前半、特別区は鈴木が好調さをみせ、4得点。また赤津もワンハンドでフックシュートぎみのゴールを決めるなど、意外な一面を見せる。隣りで見ていた方曰く「あれは絶対、インサイドもやってたな」。同感である。だが三井住友も、鈴木と藤塚の3ptをはじめ、武石の2ゴール(1FT)、岡野の得点でじわじわと差を広げ、5:15には33-56。だが、選手を出し入れしている三井住友に対して、ほとんどメンバーを変えずに戦ってきた特別区はこのあたりから電池切れの模様で動きが悪くなると、三井住友の猛攻が始まる。3分台に鈴木のパスカット→藤塚、七尾のパスカット→藤塚と連続して特別区の攻撃の隙を突くと、今度は水谷がまずミドル、つづいて、鈴木の3ptがおちたところを二回ORを取り得点(バスカン○)、最後には豪快なレイアップ(バスカン○)と一方的に攻めたて、33-69として3Q終了。

■4Qに入り、特別区はまた息を吹き返し、非常に生き生きとしたファイトを見せる。まず、特別区がORから鈴木の得点で先手を取ると、三井住友のルーキー渡邊がターンしながらワンハンドの技ありシュートを決め、9:42には35-71。このあとの3分間は完全な特別区ペース。赤津のペネトレート→山野井の右45度3pt、山野井のカットインからレイアップ、赤津のカットインからレイアップ、同じく赤津のパスカットから一人で持ち込みレイアップで波に乗ると、6:50、山野井→赤津のシュート×→関のOR→鈴木のORからゴールと粘りづよい攻撃を見せ、46-73に。だが、またしても特別区はこのへんで得点が止まってしまう。三井住友は、パスカットからの2得点(山下、水谷)などで点差を広げ、3:50には46-83。それでも、特別区は闘志を失わない。3:10に赤津のカットイン&バスカンが決まると、2:38には左からカットインした山野井のパスに右からゴール下へ走りこんだ鈴木が合わせ見事な得点!これには、観客席で見ていた某チームの監督さんも「いい攻めだ!」と絶賛。沸き起こる拍手!いっぽう三井住友は、残り2分余りで加藤の3ptなど4得点を挙げ、52-90で余裕の勝利。

■両チームとも力をつけて来た今年、どうなるかとおもったが、大差がついた試合となった。もうちょっと特別区が競るかとおもったのだが。とはいえ、決してダレた試合ではなかった。多彩さを披露した赤津、縦へ切り込むスピードで魅せた山野井、そして去年よりも組織の中で効果的に働くことの出来ている鈴木など、攻撃の意図がよく伝わってきた。

■いっぽう、選手を大幅に変更しながら戦っていた三井住友。これはもちろん、次節以降の上位対決を睨んで、持ち駒を増やしておこうとの狙いからだろう。次は丸紅戦。実働8人の相手だ。今日の成果がどうでるか。土曜の代々木が楽しみである。

 

第三試合 丸紅-伊藤忠

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■1Q
6:36 椎木のパスカットから?さん 2-0
6:26 *毛塚 FT1/2 2本目落ちたところORから *佐藤 2-3
3:23 *渡辺(由) 正面ミドル 2-5
2:05 関口の3pt× ORから堀江、ボールがリング上をぐるりぐるりとしばらく回転した後
   入る! 4-5
1:02 椎木がスピードに乗って切れ込み、渡邊、右30度3ptで、7-5
0:33 椎木がカットインから、9-5

■2Q
9:49 横山→森崎 11-5
9:30 *登 正面3pt 11-8
8:54 椎木の個人技で 13-8
8:33 *毛塚?の3pt 13-11
7:47 *毛塚のカットイン→*綿貫の右ミドル 13-13
7:28 椎木→ナイスパス→関口 FT1/2 14-13
7:11 関口 16-13
6:55 走る椎木→横山 右30度3pt 19-13
6:13 岩波 反転しつつワンハンドでシュート、FTとなり1/2 20-13
5:44 大城→ナイスなカットイン→岩波 22-13
   このあたりから伊藤忠は毛塚に代わり、登がPGを務める。
4:42 ORから岩波 24-13
4:15 関口 FT0/2
3:56 *綿貫 3pt 24-16
3:28 渡邊、正面、3ptラインのさらに1m以上後ろから3pt成功!これは試合前にも練習して
   いたシュートだ。お見事!おめでとう! 27-16
3:10 *登も渡邊と同じところから3ptをぶち込む。学芸大卒ルーキーどうしが一歩も譲らな
   い。やるな、おぬし。27-19
2:45 速攻から*渡辺(由)→*登の学芸大ラインが決まり、27-21 バスカン○ 27-22
1:13 *綿貫 左30度3pt命中 27-25

2Q終盤、畳み掛ける伊藤忠。たしかに去年とは違うぞ。

■3Q
9:09 椎木、正面3pt 30-25
8:08 椎木が走りFT、2/2 32-25 さすがです!
7:45 内の渡辺(由)→正面遠め金子の3pt 32-28
6:51 椎木→関口のシュート×、自分でOR FT 0/2
   だが、その後、ORから外のパス回しを経て、横山の3ptで、35-28
6:40 *福田のミドル 35-30 器用だなぁ。
   このあたりから、伊藤忠ベンチから「ディーフェンス!」コールが巻き起こる。これ
   は!初めて聞くぞ!そういえば今日は、ギャラリーも多い。また、先に試合を終えた
   選手もフロアでこの戦いを見ている。なんか盛り上がってきた!いい雰囲気だ。
6:12 岩波 FT2/2 37-30
5:17 *毛塚のロングフィード、レシーバーは*登で、37-32 これ、新パターンやで!
4:53 横山 左60度3pt 40-32 いいところで決めてくるな。さすがキャプテン!
4:42 丸紅DEF厳しく、伊藤忠は24秒オーバー さらにこのへんで、伊藤忠のC、渡辺4F。
   ピンクに染まった丸紅大応援団からは、団長の「8番、テンパってるぞ!」との魂の
   叫びが飛ぶ。苦笑する*渡辺。そしてなぜか一緒に笑っている関口。これだからカン
   ジツ観戦は止められないんだな、と。
3:22 岩波、DEFを回り込みワンハンドで、42-32 1戦、2戦より今日はずっといいぞ!
2:13 *金子→*福田 DEFの頭越しシュートで、42-34
2:01 岩波のターンシュートで、44-34
1:22 横山の3pt 47-34
1:10 パスカットから岩波 49-34
0:50 *福田シュート落ちたところ自分でORで、49-36
0:20 *田中のカットインで、49-38

■4Q
9:23 関口 51-38
8:47 *福田 ターンしてフェードアウト気味のシュートで、51-40
6:38 内の*綿貫→左の渡辺(由)のミドル 51-42
6:20 椎木→森崎 53-42
5:34 椎木 55-42
   このへんから伊藤忠にあせりが見え始める。
4:30 横山FT 1/2 56-42
4:03 *毛塚のパスを森崎がカット、そのまま走り、58-42  お、親分・・・。
3:20 その*毛塚、左60度3ptで、58-45
1:47 伊藤忠5F 椎木FT 0/2 た、隊長・・・。
1:41 伊藤忠はファールゲームにきたか? 椎木FT2/2 60-45
0:57 岩波 FT1/2 61-48
0:29 最後の〆は、*毛塚 右45度からこの日3本目の3ptで、69-48

■4Q 残り6分台まで10点差以内で進む緊迫したゲームとなった。伊藤忠が、離されそうになっても頑張ってついていったところは見ごたえがあった。だが、それに呼応するかのように力を見せたのが丸紅。特に椎木だ。去年の一次リーグ鷺宮戦で目撃した衝撃のスピードが、この試合で再び垣間見ることが出来たように思う、また、ルーキー岩波が本来の実力を出しつつあるようにも思った。これから上位対決を迎える丸紅にとっては願ってもない好材料だろう。

■今日は、コートサイドで3試合、全部メモを取りつつ観戦。さすがにくたびれた。でも、心地よい疲れだったためか、この日の晩は熟睡できた。これもスポーツ観戦の効用かもしれない。

 

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