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■観戦者の語れる 2004.7.18

6月から始まった関実女子も本日7/18、いよいよ最終節。ついに皆出席だ。今日の代々木も暑い。毎度のことだが、第一体育館に列をなしている人たちに、「汝ら、哀れなる者かな」などと口の中でモゾモゾと呟きつつ、ほどよく冷房の効いた第二体育館へと足を踏み入れる。

■第一試合は三井住友-伊藤忠の4位決定戦である。

■1Q、三井住友の鈴木のゴールで試合が動き出す。と、いきなり伊藤忠の必殺3ptが火を噴く。9:18、関である。関は8:49にもカットインからFTをもらい、2-4。と、三井住友のドリブルを伊藤忠小田部がスチールするなど動きのよさを見せた伊藤忠だったが、3分以上得点が止まってしまう。関が一人で頑張り無理な体勢からシュートを打つが、外してしまうシーンが印象に残った。その間、三井住友は鈴木、小室、七尾、小室と、あっさりと4連続得点を決めると、5:49、小室の左60度3ptで13-4とリードする。だが、伊藤忠も「鉄砲玉」綿貫のカットインからのFTに続いて、4:40、お得意の関→綿貫の速攻ロングパスからのゴールがようやく成功し、13-8とするが、その後、伊藤忠は速攻の失敗が何度か出てしまう。それに対して三井住友は益田の高さを生かした2ゴール、パスカットからの鈴木(裕)の得点で、徐々に点差をつけ3:06には21-10。伊藤忠は速攻がうまく出来ていない。

「四つ相撲となると、やはり三井住友が有利だなぁ」、と思っていると、伊藤忠のタイム。これがよかった。タイム明けすぐに、金子→綿貫中央3ptが決まったのに続いて、2:22には小田部が関へ身体の横方向へのバウンドパスで絶妙のアシストを決め、21-15。三井住友小室の得点(23-15)をはさんで、1:48には関が右60度3pt命中、つづいて1:20、金子がエンドライン際まで切れ込みマイナスパスを関へ、関の3ptは落ちるが、綿貫がORをとりふたたび右60度の3ptラインで待ち受ける関へ、今度は決めて23-21と追い上げる。タイム後、勢いが出てきたぞ。と、思ったのもつかのま、三井住友が七尾の3pt返しを見舞ったのに続いて、益田の連続得点(2ゴール目は高さを生かしたきれいなパスワークから)で30-21と突き放して2Qへ。

2Qは三井住友の七尾の得点に対して、綿貫が自慢の3ptを返して幕をあける(32-24)。伊藤忠はこのまま離されずに食らいついていきたいところ。だが、速攻を仕掛けようとしても、三井住友のDEFの戻りが速く、なかなか上手くいかないのが目に付く。そんななか、7:35、パスカットから綿貫が走り、FTで32-25、続いて松本のミドルで32-27とふんばる。と、6:26、逆に三井住友の速攻から益田の得点で34-27。いっぽうの伊藤忠は関の強引なカットインが阻まれる場面が2回見られたが、6:09にはその関の3ptで34-30。だが、その後関→綿貫のロングパスがまたしても三井住友DEFに阻まれると、三井住友鈴木(裕)のきれいなミドル、パスカットからの本間の得点で、三井住友が38-30と逃げる。

しかし、伊藤忠はそれでも食い下がる。4:09、関のORからの得点に続いて、3:29、蒲池がエンドラインまで切れ込み、松本に合わせ38-34。このパターンはこれまであまりみられなかったものだ。しかしその後、三井住友が益田の2連続ゴール(1ゴール目はバスカンも)で水をあける。それに対して伊藤忠は関が、パスを鈴木(裕)に簡単にカットされたり、遠め早めの3ptを落としたりと精彩を欠き、ついにベンチも動く。関に代わって兼子が入ると、一進一退。三井住友は鈴木(裕)の3ゴール(FT&七尾のエンドライン外へ飛び出しながらのアシストから&バスカン付き)。いっぽう伊藤忠は金子の3pt、綿貫のFTで対抗するが50-39と点差が開いたところでホイッスル。ロングパスのミスが出てしまったのが気になる。

3Qにはいっても、三井住友が伊藤忠の攻撃に対して効果的なDEFを効かせてくる。すなわち、ロングパスを受けるために右サイド3ptライン付近へ移動する綿貫をDEFが捕まえて離さないのである。三井住友鈴木(裕)のORからのゴール(52-39)に対して、伊藤忠も綿貫がORからのFTで52-42とするが、その後、三井住友がリバウンド勝負や、相手のTOから、あっさりと5連続得点(益田、本間×3、小室)で、3:44には、62-42と突き放す。

伊藤忠は、3:16、関が3ptを決めるが(62-45)、次のプレーでまたしても関のパスがカットされてしまう。1分台となって、伊藤忠は昨日から好調の松本×2&金子で追いすがるが、三井住友も、本間、益田の得点で差を詰めさせない(68-51)。最後、残り6、7秒で、ORから伊藤忠ボールとなる。が、ボールをもった選手が自分から仕掛けていかず、関を探してしまい、最後、関が無理なシュートを落とすという展開に。今日は三井住友の「関つぶし」が成功しているのにもかかわらず、関に頼ってしまうあたりが伊藤忠の弱さだろうか。

■4Q出だし、伊藤忠のDEFがよく、三井住友の24秒オーバーを誘う。と、金子の3ptで68-54とするが、三井住友は武石、鈴木(裕)の3pt、益田、と、3連続得点で75-54と水をあける。すると、6:34、シュート体勢の伊藤忠関に対して、三井住友育村が豪快なフライングボディアタックを見舞う。が、しかし、そんな技でフォールされる関ではない。FTをきっちり2本沈めると(75-56)、すぐさま今度はパスカットから自分で持ち込み、75-58、さらに5:42には速攻から3ptを命中させ、75-61とする。

だがその後、伊藤忠は、なかなかうまくあいてを崩した得点が生まれず、個人技で苦労しながら得点するのに対して、三井住友はミドルシュートなど、きれいなゴールをやすやすと積み重ねていく展開に。伊藤忠関&綿貫が最後の粘りを見せるも、終盤は三井住友が本間、益田、鈴木(裕)、新井が畳み掛け、結局87-69と終始三井住友リードで試合終了。

今日の試合、よくも悪くも目立ったのが関だった。三井住友が、攻撃の起点としての関対策がしっかりしていたのがポイントだったと思う。上手くいった、と、試合後は快哉の叫びを挙げていたのではないだろうか。それでも、3ptを含めて高得点をたたき出した関は立派としか言いようがない。とはいえ、一人では勝てないのも事実。伊藤忠にはもっと攻撃の幅を広げて欲しい。その意味で、2Qの蒲池→松本の得点は面白かった。いっぽう三井住友では、鈴木(裕)が今日も光っていた。ドリブル時の躍動感、ミドルを打つときの空中姿勢の正確さ。これを、格上のチームと当たるときにチーム戦術のなかでどのように生かしていくか。まだまだチームとしての伸びしろはあるということだ。ともあれ、次の試合にむけて両チームともに、より一層の精進を期待したい。そして、鋭敏さ、精緻さ、有機性にさらに磨きをかけた姿を見せてくれるのを楽しみにしている。

■第二試合、そして二次リーグ最終戦は丸紅-鷺宮。


この3ptは入った!

一次リーグでは丸紅が延長勝ちしているこのカード。両者ともクラヤを下していることから、勝ったものが本年度の関実リーグ王座となる決勝戦である。

1Q、鷺宮の見城のORからの得点、丸紅高田の中央ぶっちぎりからの得点で試合が動き始める。つづいて鷺宮が、生形、花井(遠め)で7:28、2-6とすると、丸紅も、7:11、横山の3ptが落ちたところ、本人がリバウンドをがんばり、高田へアシストしたのを機に、白澤、そして今日もキレをみせる高田と続き、6:15には7-6。一次リーグでは出だしでもたついた丸紅だが、今日は順調に滑り出す。丸紅はさらに白澤が、DEFを一人かわしてからゴール下宮崎へ決定的なバウンドパスを通すと(9-6)、4:15、今度は大きくサイドチェンジで高田に3ptを打たせ、12-6。この間、鷺宮は無理なシュートが目立っていたが、3:48、福田が1ゴール返す。

しかし、3:26、アウトサイドフリーの森崎がボールをよこせと呼ぶ。するとボールが回ってきてズドンと3pt命中で15-8。それに対して鷺宮は、前日のクラヤ戦で怪我をした小甲に代わって先発の花井が高さを効かせて、二連続ゴールで、2:48には15-12と離れない。2:28、丸紅宮崎で17-12とすると、速攻から鷺宮仲内で17-14。しかしここから、鷺宮がその底力を見せつける。1:15、福田が身体を伸びきらせながら難しいワンハンドシュートを決めると、仲内もワンハンドシュート、さらに最後残り5秒で福田が3ptを沈め、結局、19-21と鷺宮リードで1Qを終える。途中、完全に丸紅ペースになったと思われたが、鷺宮が最後の3連続得点で見せた、ぎりぎりの場面での決定力は鬼気迫るものがあった。

2Qに入ると、手負いの王者鷺宮がさらにその牙を剥き出してくる。序盤、関、福田の連続得点で8:05に19-25とすると、丸紅も7:50、宮崎が白澤を上手くスクリーンに使ってゴール下へ切れ込みFTで21-25、つづいて厳しいDEFでオフェンスファールを誘うと、6:10、森崎の3ptが落ちたところを宮崎がORからねじ込み、23-25と鷺宮に迫る。が、このあたりから、丸紅高田のパスがカットされるシーンが増えるいっぽう、鷺宮は、花井、関の3pt、仲内のワンハンドと3連続得点で2:58には、23-32。

丸紅も2:58、高田のミドルでワンゴール返すが(25-32)、残り2分を切ってから、花井、パスカットからの福田の3pt、富田と畳み掛け、25-39とさらにリードを広げて前半終了。丸紅はパスを読まれている感じなのに加えて、入っても良さそうなミドルが入らず、結局このQは6得点にとどまった。それに対して鷺宮は特に福田、仲内の最後の詰めの正確さが光る。

3Qに入っても鷺宮の勢いは変わらない。まず花井の高さで得点すると、今度はカウンター攻撃からの富田の得点で9:15には25-43。これに対して丸紅は7:42、リスタートからすぐに打った関口のシュートが決まり、27-43とするが、その後はゴール下を鷺宮花井に支配されてなかなか崩せない。5:06、鷺宮が冨田のORからの得点で27-45としたのに対して、丸紅は、高田のシュートが花井にブロックされてしまう。この時点で筆者は、「丸紅には攻め手がないなぁ」と感じた。

3:56、白澤のFTにつづいて、2:54、森崎の今日二本目の3ptで何とか追いすがろうとする丸紅。次の鷺宮の攻撃、24秒ぎりぎり。バスケットが揺れる。左60度からのブザービーター3ptだ。打ったのは富田か仲内か。丸紅の反撃の目を摘むようなシュートだ。この、入れてやるとの執念には恐れ入ったぞ。これで勢いづいたか、鷺宮は、つづく1分間の間に福田、福田、富田とゴールを量産し、0:56には32-54。だが、丸紅も最後、0:50からの速攻ニ連発(一本目は高田のストップジャンプシュート)&宮崎のFTで37-56として4Qへ。

4Qに入ると、鷺宮の攻撃がさらにそのしなやかさを増す。まず生形がスコアボードを動かすと、パスカットから福田、そして8:41には、ゴール前で富田→仲内→花井と、丸紅DEFを弄ぶかのような華麗なパスワークで37-60。さらに、自陣から後ろ向きに、誰もいないハーフコートへロングバウンドパス。出した瞬間、仲内はその意図を理解し丸紅DEFより一歩早く追いつき、そのままゴールで37-62。鷺宮の創造性溢れる自在なパスワークには、筆者もおもわず息を呑む。その後も鷺宮は、容赦なく得点を重ねる。7分台には花井が2ゴール(37-65)。6:58の丸紅白澤の得点(39-65)をはさんで今度は、生形、福田、福田(FT)と3連続得点。残り5分を切って丸紅は高田が得点し41-71とするが、5Fとなってしまい、花井のFTで41-73。

だが丸紅も最後まで諦めない。ここから、両チームが点を取り合う。この場に及んでも、だ。4:18、高田のジャンプシュート、2:59、宮崎の遠目の2ptで45-73とする。対する鷺宮は、生形(FT)、強さを見せた関のシュートで2:13には45-76。2:05、丸紅高田のカットインに宮崎が合わせ、47-76。1:29、鷺宮生形FTで47-77。1:22、丸紅横山のワンハンドシュートで49-77。1:12、鷺宮仲内が渋いバウンドパスを富田へ、富田は3ptを決め他のニ続いて、またも富田が今度はミドルで0:58には、49-80。0:50、これまであたりの来なかった丸紅のシューター横山の3ptが成功し52-82。0:36、鷺宮関(バスカンも)で52-85。そして最後、鷺宮の攻撃。ORを二回取った挙句、富田が泥臭くゴール。ブザービターである。52-87。

鷺宮の完勝であった。攻め、守りともに充実した、まさに横綱相撲であったといえよう。1次リーグで丸紅に敗れたことが、持てる潜在力をさらに引き出す結果となったのかもしれない。私のメモの最後はこう終わっている。「サギノミヤはつよい!」。いっぽうの丸紅。もっと出来ることがあったように思う。そしてそれ以上に、これからまだ、伸ばせる部分も沢山あるとも思う。目の前に鷺宮という大きな存在が立ちはだかっているからこそ、鷺宮というテーゼがあってこそ、伸ばすことが要求される部分、と同時に、伸ばしたいという気持ちを抑えられない部分だ。挫折、そして問いかけの無いところに、新たな創造は生まれないということなのである。


鷺宮の優勝記念撮影(横撮り) おめでとう!

■表彰式


鷺宮へ優勝カップ授与


得点王 福田瞳(鷺宮)


3pt王 関紀子(伊藤忠)


新人王 白澤幸佳(丸紅)


ベストファイブ 
左から福田瞳(鷺宮)、小甲有沙子(鷺宮)、
高田早百合(丸紅)、宮崎麻衣子(丸紅)、楠田亮子(クラヤ)

 


MVP生形亜紀子(鷺宮)

 

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