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■観戦者の語れる 2004.7.17

カンジツも残すは今日を含めてあと二日。順位決定戦の熱さを求めて、原宿駅へ降り立つ。が、あつい。炎天下である。第一体育館には、今日はディズニーの催し物を並ぶ列が。小さな子供も沢山いる。「きみたち、第二で涼んでいかない」と、口先まで出かかった言葉を飲み込みつつ、いつもの体育館のいつもの席へ腰を下ろす。

■第一試合は伊藤忠-特別区だ。

■1Q、特別区の初勝利なるか、ということをテーマにティップオフを迎えたが、いきなり伊藤忠がド派手なバックドロップ2連発を特別区に見舞う。すなわち、9:31、綿貫、8:59、関の3ptである。特別区は意識朦朧となりながらも、8:28、鈴木がパンチを返した後(6-2)、7:52には石倉(清)が鈴木に絶妙のアシストを送り、8-4と盛り返したのもつかの間。7分台にはいると伊藤忠が、関、小田部、綿貫と畳み掛け、5:22には、自陣からのリスタート場面で関が右サイドに張っていた綿貫へロングフィード、そのまま3pt成功で17-4と突き放す。だが特別区も打たれっぱなしではない。

4:58、今度は山崎が1on1でDEFをかわしてから3ptを命中させ、20−4。このあと伊藤忠は、金子→関→松本のパスワーク&関の3ptで25-7とするが、特別区も、4:13、埼玉で当たっていた野村が3ptをお返しして、25-7とすると、鈴木が2連続得点(2本目はバスカンも決める)で、25-11。特別区に元気が出てきた。と、声が飛ぶ。「もっと声をだそう」。伊藤忠の関である。それが効いたのか、1:28、「来るぞ」と思った瞬間、金子が独特のフォームで3ptを沈め、28-12。さらに、松本が連続得点で、32-12と大差をつけて2Qへ。伊藤忠はこれまでアウトサイドばかりに目が行っていたが、今日はインサイドの松本もいい。

2Q立ち上がり、特別区山岸の得点で、32-14とすると、一進一退の展開に。伊藤忠が松本、綿貫で8:51に36-16とすると、8:51、特別区は石倉(清)→鈴木のミドルで36-16。と、伊藤忠は松本、そして関→サイドチェンジ→ドフリー金子の3ptと着実に点を重ね、7:48には41-16。すぐに特別区も、山岸が鈴木にノールックアシストパスを通し反撃(41-18)するも、石倉(茜)が得たFTは二本とも外してしまう。「こらぁ!」と思うまもなく、伊藤忠の関→綿貫ホットライン、速攻での綿貫→関→蒲池、綿貫(FT)と3連続得点で、6:12には、46-18。伊藤忠はこのあたり、DEFもよく、パスカットやスチールが連続で出る。が、肝心のシュートは入らない。と、特別区が鈴木、渡辺とゴールし、3:39に46-22とするが、その後5Fとなり、伊藤忠がFT2回を得たのに続いて、小田部、関の得点で、52-22で前半終了。うーん。やはり実力差は否めないか。

3Q、7分台まで互角の戦い。伊藤忠が小田部、関、綿貫らで点数を稼ぐと、特別区は石倉(清)のブザービーター3pt、鈴木の2得点で対抗し、7:20には、59-31。だが、その後、伊藤忠蒲池が3連続得点&松本へのアシストと爆発し、5:19には、67-31。特別区も4:22、石倉(清)のFTでなんとか追いすがるが(67-33)、伊藤忠は関→綿貫、松本(FT)、清水(ベンチが沸く!)の3倍返しで73-33。2:17、特別区が、石倉(茜)、山岸の連続得点で73-37とするが、またもや伊藤忠が倍返し、関、綿貫→清水、清水(ORから)で3連続得点、76-39として最終クォーターへ。

4Qもいきなり関→綿貫のホットラインで幕を開ける(78-39)。と、特別区が鈴木、石倉(茜)で打ち返し他後、8:04、81-43となったところで、伊藤忠は5枚替え。もちろん、明日の三井住友戦を睨んでのことだ。対する当別区は、「舐めんなよ」と怒髪天をつき、鈴木、野村、野村、大森と4連続得点で、5:30には83-51。今季これまでの最高得点を越える。

その後、伊藤忠清水、特別区鈴木(FT)、伊藤忠山下と打ち合いがつづく。と、特別区鈴木がゴールしたで倒れこみながらも、ボールははなさず、起き上がりながらシュート。だが、伊藤忠DEFに腰の高さでブロックされる。それにしても鈴木のこの根性、執念。見上げたものだ。その後、伊藤忠は綿貫×3(うちFTが2)で得点を重ね、90-53で特別区を叩き潰した。

もうちょっと特別区が粘るかと思ったが、伊藤忠の圧勝となった。1次リーグでは立ち上がり伊藤忠がもたついたのに比べて、今日は最初から飛ばしてき、早々と試合をきめると、あとは余裕の展開だった。さぁ、4位争いとなる明日の三井住友戦はどうだろうか。一方の特別区。鈴木は、最後まで声を出していた。「持たすな、楽に!」。4Q残り30秒切ってから叫んだ言葉である。この「魂からの叫び」に、いろいろな意味で全てが集約されていると思った筆者であった。

■2試合目は鷺宮-クラヤ。9月のJIC出場をかけた戦いである。

■1Q、最初の5分間は互角の展開。鷺宮が見城、福田(3pt)、小甲、見城、富田、クラヤが、斉藤(知)(3pt)、斉藤(知)、佐藤と対抗する。この佐藤の得点は(4:25、10-9)、ドリブルからレイアップというオーソドックスなものだが躍動感があった。が、この後クラヤはパタリと得点が止んでしまうのに対して、鷺宮が波状攻撃から得点を量産する。なかでも光っていたのが富田。3:23から2:19にかけて、3pt1本を含む3ゴールは見事。福田と小甲も2ゴールと健闘し、0:28には25-9。鷺宮はオールコートで守ってカウンターというかたちが出たりするなど、DEFがよく、クラヤの得点源楠田にシュートを打たせていない。

2Qが始まろうとするとき、それは起こった。地震である。体育館の天井がミシミシ音をたて、照明灯も揺れる。かなり大きい。震度3ぐらいか。が、しかし。選手、審判は気づかない様子で、お構いなしに試合再開。それだけ集中しているということなのだろう。恐ろしいばかりだ。開始直後から、またしても鷺宮が圧倒する。まず9:23、仲内が無理な体勢からワンハンドでねじ込み、バスカンも決めると、小甲、見城、見城、花井と続き、6:50には34-11。クラヤは5:08になってようやく斉藤(由)→木村で得点、斉藤(知)の3ptがそれに続くが、いかんせん、ターンオーバーが多い。

鷺宮のDEFの前に、インサイドにいい形でパスが入らず、なかなかシュートを打てないまま5Fになったこともあり、4分台以降、花井、福田、仲内、花井、花井、仲内と鷺宮の一方的な得点が続き、1:52には46-16と、30点差。思ってもみなかった大差だ。この間、印象的だったのが、ゴールに向かおうとするクラヤ楠田が、鷺宮小甲、見城に阻まれるシーン。今日の試合を象徴していたように思う。その後、1:37になってクラヤはようやく楠田が得点するが、すぐに鷺宮の速攻から小甲、福田の身体能力の高さを見せつけるシュートで倍返し。0:58には50-18。と、クラヤ楠田がミドルを決めるが、鷺宮仲内の3ptで53-18となったところで前半終了。

後半に入っても鷺宮ペースは変わらない。最初の5分あまりで、クラヤが2ゴールに対して鷺宮は4連続ゴールを含む7ゴールと圧倒し4:30には68-24。その中でも特に、7:27の見城の得点はワンハンドシュートをフェイドアウェイ気味に決める美技であった。また、鷺宮のパスカットが目立つ時間帯でもあった。かなり余裕がでてきたのか、鷺宮ベンチでは、ベンチ裏の客席も巻き込んだ笑いが起こる。

おい、どうしたクラヤ、これでいいのか!? と、少々憤慨したとたん、クラヤの得点が伸び始める。4:09、木村の得点を皮切りに、佐藤、木村、金谷、そして1:41の斉藤(知)の3ptと4連続ゴールを見せ、68-34。が、目には目を、3ptには3ptをとばかりに鷺宮も富田が3ptをお返しすると、続いて速攻から福田とまったく容赦しない。3Q終了間際、クラヤ楠田が得点するもスコアはすでに73-36。

■4Q出だし、クラヤが木村、千種、そして斉藤(知)の自陣から持ち込んだゴールで、まだ「死んどらんぞ」とファイトを見せ8:12、76-41とするが、鷺宮も瀕死のファイターに容赦なくサッカーボールキックを蹴り込んでいく。すなわち、富田の3pt、仲内のDEFをなぎ倒しつつのゴール、福田の素晴らしいカットイン、富田→ループアシスト→花井とめくるめく攻撃で、6:52には80-41。クラヤもこの間、速攻が二本出るが、いずれも最後の詰めが甘くシュートを落とす。その後鷺宮は、2分間得点がやむ。そこでベンチから飛んだのが「遅い、探すな!」との大声。厳しい。

すると、4:42、選手もそれに答えるかのように、関が福田に短く素早いアシストを通し、82-41。クラヤは柳田が走ってゴール&斉藤(知)のスピード感溢れるレイアップで、3:10には84-45と反撃を試みるが、2:41には5Fとなってしまう。前からプレスDEFを仕掛けたこともあり、以降、1:12と0:16に斉藤(知)がスピードを生かした得点をするものの、鷺宮がFTを9回(うち富田が5回)も量産する展開に。最後の最後、クラヤは、柳田の遠目の3ptで一矢を報いたが、スコアは94-52と予想外の大差。鷺宮の厳しさがひしひしと感じられる試合であった。

■鷺宮としては、楽勝の展開だった。が、しかし。ベンチからは激しい声がずっと飛びつづけていた。シビアである。ハードボイルドである。勝ち負けではなく、自らが理想とするバスケットへどれだけ近づけるかということなのだ。この態度はまさに、求道者のそれ以外の何ものでもなかろう。「鷺宮のバスケット」。これを自分たちの手で何とか掴みたいとの気持ちが伝わってくるような試合であった。

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