2006年度全国実業団バスケットボール競技大会第二日
■5位-7位決定戦では奇しくも、去年と同じカードが実現。1回戦負けどうしの丸紅‐三井住友戦である。ここしばらく三井住友に勝てていない丸紅が、昨日の鶴屋戦ではなかなかのポテンシャルを見せてくれた。はたしてそれが、カンジツでの長州対天龍ともいえる好敵手、三井住友に通用するか。秋の関東選手権の行方を占う上でも重要な戦いとなるはずだ。
■1Q
序盤、両チームとも攻め合うがシュートが決まらないまま推移
7:09 *15 ミドル 4‐0 (カメラの調子に気を取られている間に初得点を見逃してしまいました。最近、余りにくだらないものばかり撮っているので、遂に壊れてしまったようです。)
6:47 6のスチール→15 4‐2
6:46 *6 FT1/2 5‐2
これには丸紅ベンチから「オフェンスー」とのクレームが
12がレイアップにいったのに対し*15がブロックショット→こぼれ球を拾った15、FT2/2
?:?? 12は積極的でよろしい!
このあと、10がDEFを競り合いながらORを取ると、隣りのオジサマも「ウワァー」
5:03 13のカットイン→7の中央3pt! 5‐7 素晴らしい!これよこれ、このパターンよ!
4:55 今度は15の左45度3pt 5‐10
このあたりでクラヤ‐秋田1Q終了。25‐21とクラヤのリード!ガンバレーと念を送る
4:13 外の10→内の14→外フリーの12の3pt×→ORから12 5‐12
素晴らしい攻撃だ!
3:31 *9 FT2/2 7‐12
9→14の縦パスがつながらない。と、左隣りのオバサマ二人組みも「ホラー、イメージが・・・」
2:25 三井住友の攻めに対して丸紅がインサイドでダブルチームにいった結果、外中央でフリーになった*9の3pt 10‐12
2:03 速攻から7のストップジャンプシュート×→ORから12 FT0/2 うーん。今日も欠席の応援団長氏だったらたぶん「メグちゃーん、頼むよぉ」と言っただろうな。小声で。
12の3ptがエアーボール。とベンチからは「メグ、○×△□するな」と怒鳴り声。何を言っているのか 筆者には分からない。たぶん、12にも分からなかったと思う
1:19 5の3pt 10‐15
0:54 7のカットイン→右フリーの9の3pt×→ORから5 FT2/2
0:22 *5 12‐17
■2Q
?:?? *? 14‐17
9:05 6の反転シュート 14‐19 今日は昨日以上に切れている感じ
7:14 *16 リスタートから遠めのミドル 16‐19
6:53 *5 バスカン○ 19‐19
このあと9の3ptがエア
このあたり、第1コートへ眼を向けると、クラヤの齋藤(知)がキレを見せ付け見事な36点目ゲット
6:10 15がひっくり返りながらもジャンプシュート 19‐21
6:01 *16 バスカン×
5:42 15 21‐23
5:25 リスタートから*10→*8
5:09 7のジャンプシュート 23‐25
(有)渡邊煙花店社長の3ptへ*11がブロックショット。打ち上げ阻止される。威力業務妨害罪で訴えてやろうかと思ったが、大人気ないと考え、踏みとどまる
4:18 速攻から6→15×→ORから15 FT2/2 23-17
スピードに乗ったよいパスワークだった
2:48 7×→ORから9 23-29
2:40 ?→*8→*15 FT1/2 24-29
1:38 15、ブザーと同時に正面ミドル 24-31
1:21 *9 FT2/2 26-31
0:58 ORから→6 26-33
0:07 *5 FT1/2 27-33
■3Q
9:30 *9左60度3pt 30-33
8:52 6 ストップジャンプシュート 30-35
8:27 6 正面遠め3pt 30-38
8:14 *16 FT1/2 31‐38
7:54 7の左45度3pt、丸紅ベンチ、全員が立ちあがってハイタッチ!
6:58 センター*15、正面遠めミドル 33-41 この選手、なんだかどんどん進化しているな
6:37 12×→DRを*15に奪われるが、12が粘ってヘルドボールに持ちこむ
この下品なまでの執着心。非常によろしい!キャプテンとしての自覚の賜物だろうか
5:56 7、相手DEFをすりぬけ、33-43
5:30 *10 左30度3pt 36-43
このあたりも12がORへよく飛び込んでいっている
4:58 *10→素早いパス→*9、右から空中を横向きの体勢で移動しつつそのまま流しこみ、38-43
全くもって素晴らしい!
4:02 6の正面3pt×→14?×→ORから7 FT2/2 38-45
3:49 *9のカットイン→外の*8の遠めシュート×→ORから*9 バスカン○ 41‐45
2:57 10、DEF二人をすりぬけ、スピードに乗ったままワンハンドシュート、41‐47
2:35 *8→ロングパス→*9が点で合わせてバックシュート!44‐47
思わず「ウォー」と立ちあがる三井住友サポ軍団! 文句なしにZB5プレーである!
14へ*15がブロックショット
このあたり*8が効いている 今日はこれまでよりプレーの幅が広い感じ
1:56 リスタートから丸紅の攻撃だったが自陣でミス、*16 46‐49
1:07 三井住友24秒オーバー
0:54 15、ダイナミックなレイアップ
丸紅ベンチからも「そうだぁ!」との雄叫び
0:30 *10→*8 48‐49
0:05 三井住友の速攻、*10→*15 50‐49
■4Q
9:34 ?のスクリーンを使った15、ファールを受けながらも左60度3pt炸裂!
バスカン○で、50‐53 4点プレーが決まる! 去年の都大会3決終盤、伊藤忠の先代毛塚親分が
「痛ぇ」との台詞つきで狙ったのはこのプレーだったのか、とつくづく思ふ(遠い目)
9:03 パスカット→7 50‐55
すぐに三井住友、*5→*8のミドル 52‐55
このあと丸紅、ターンオーバー
8:36 *?→*10→縦への絶妙バウンドパス→*8 バスカン× 54‐57
8:25 9 カットインからレイアップ 54‐57
7:53 外*5→内*16→*5のカットイン ワンツーがきれいに決まり、バスカン○ 57‐57
7:25 15の正面ミドル 57‐59
6:48 10のDEF3人ぶっちぎり正面突破→右から合わせた12 素晴らしい!ZB5!57‐61
こういうのをもっと見たいぞ
6:32 *5→縦パス→*16
「ウメェな、チクショー」と漏らしたのは他でもない筆者であった
6:01 フリーの*8 左60度3pt 62‐61
5:22 丸紅、DRを取るが直後にミス、相手ボールに
4:53 10のカットイン 62‐63
4:20 7の正面3pt 62‐66
7の3pt×→12がORを取る
波状攻撃から15→7→14だったが最後のパスがあわない
3:42 *9 のカットイン 64‐66
これには右隣のオバサマが拍手、でもちょっと控えめ
このあたり、三井住友のDEFが非常に厳しくあたってくる
2:59 24秒ぎりぎり、*10正面フリーの3pt 67‐66
6×→15ORとなるが丸紅、24秒オーバー
2:08 7の3pt×→10OR→15カットイン バスカン× 67‐68
1:53 *6、相手と空中で絡み合いつつ強引に前方へ進みながら、シュート、ファールを誘い、FTとなるが二本とも外す
1:19 9のカットイン→12の左ミドル 67‐70
今日は12が合わせてフィニッシュというパターンがよく決まっている感じ
1:04 *9 69‐70
「ヤラレタァ」と思わず叫ぶ筆者!
0:43.5 7の3pt×
0:29 *15のバスカン○ 72‐70 どっひゃー!
0:08 だが、隊長7のカットインで追いつき、72‐72 なんと延長へ
■OT
?:?? 7のミドル× 今日はちょっとあたりが来ていない感じ
?:?? 10がORを取るがファールとなる
?:?? *15のオフェンスファール
?:?? 丸紅の攻撃、10×→DEF二人とリバウンドを競り合った15が外へタップ→10がマイボールに
3:48 *9のカットイン 74‐72
9or7×
このあたり、両チームともちょっと足が止まってくる
2:38 9のカットイン→10が合わせて74‐74
10の動きを見た右隣りの山形関係者のオジサマも思わず「あのコ、速いねぇ!」
?:?? 9が*16へ痛恨のプレゼントパス
1:54 *9→*15 76‐74 このパターンでやられるのが一番良くない
1:28 丸紅24秒オーバー
1:04 三井住友5F 7 FT○× 76‐76
1:00 14のOR→10の正面ジャンプシュート 76‐77
0:33 ブザーぎりぎり*10×→ORから*10 78‐77
0:06 7→12のタップシュート× だがFTをもらう。 さて、問題のフリースローである。難問のフリースローである。難関のフリースローである。フリースロウではない。昨日、2本外しがあった。今日も2本外しがあった。12の心境を察するに余りあるものがある。12のオトメゴコロの動揺はいかばかりのものか。観ている側もはらはらドキドキ。気の毒なぐらいに緊張が走る場面である。が、しかし。ここは戦場。そんなことは全く関係ない。入るか入らないか、それだけ。運命の1本目、外してしまう。2本目。決まる。78‐78
丸紅が守れば再延長の場面
0:01.9 *9がカットイン FTを与えてしまう。1本いれれば事実上の勝ち。FT1/2で、79‐78
0:00 10が放った超ロングシュートをゴール前の*15が腰を落として両手でキャッチ、と同時にブザー。
■三井住友で目を引かれたのは*8、*9、それからリーグではあまり目立たなかった*5。特に*5は、中継ぎリリーフ役として渋い仕事をしたように思う。いっぽうの丸紅。個人的なMIPは12。リバンドへの飛びこみやコンビネーションへのからみなど、一皮向けたような印象を受けた。大学3年の秋から見ている選手だけに筆者としても感慨深いものがある。
■最後の12のフリースローだが、MOTOさんは帰りの車のなかでこう指摘。「タイミングが早かった。ゴルフで簡単なパットを外すのはいつもあのパターン」。さらに、「落ちつけ、と声をかけようと思ったけれど、かえって緊張する」と思ってあえて黙っていたのだという。まことに鋭い心理分析である。勝敗の行方のみを気にしておりそんなことは全く思いもよらなかった筆者の答えはこうだ。「今後に向けたフリースロー対策として、YさんとTさんとKさんとSさんとNさんとCさんとMOTOさんと筆者が黙ってじーっと見つめるなか、フリースロー100本連続で決めるまで帰っちゃダメよっていうのはどうでしょう?」。ハンドルをまっすぐ握り何も答えないMOTOさんであったが、その横顔には「朝までつきあう覚悟はあるよ」とはっきり書かれていたのであった。
準決勝 クラヤー秋田戦 1Qはクラヤがリード。惜しかった!
■ところで今日、ホテルを出たのは朝10;00。向かったのは・・・。船橋ではない。歩いて15分ぐらいの場所だ。実は筆者、この地の高校出身だったのである。今回、宿泊遠征をしようと思ったのは、卒業以来、1回も訪れていない母校を見に来るためでもあった。市中心地の町並みはかなり変わっているが、官庁街を抜けると往時のままの風景が眼前に開けてくる。「このコンビニ風の店はもしかしたら」。迷わず入店し、勘定を払いながらレジの親父へ話しかけた。「実は自分は・・・」。約20分後、店を出る自分の手には、ペットボトルとともに、同期の卒業者名簿のコピーが6枚。この親父、同窓会の世話役をやっているのだという。そして、名前のみしか記されていなかった自分の項には手書きの字が。つい今しがた、分厚い名簿に自ら書き加えた連絡先だ。「いいときに来たね。いま文化祭やってるよ。見ていきな」。
■当時からちっとも変わっていない、いや、これからも変わりようのない坂道を、当時より少し苦労して登り詰めたところに、校門がある。受付でもらったパンフレットを片手に向かった先は、1年H組。今日明日限りの喫茶店兼駄菓子屋だ。飲み物はもうオレンジジュースしか残っていないという。紙コップを手に席につくがじっとしていられない。すぐに立ちあがり、ひとしきり窓の外を眺めると、背の高い少年へ話しかける、「実は自分もむかーし1Hで、座っていたのはあのあたりで」。「僕も今そうです」。思わず握手してしまった。黒板の前には駄菓子が山積み。端から端までいわゆる「大人買い」をしたお代は、〆て400円也。次に向かったのは・・・。いや、止めておこう。しょせんは中年男の感傷話に過ぎないから。そのかわりに、自分の一回りぐらい上と思われるレジの親父の言葉を挙げて終わりとするか。「思い出は宝物だよ。たとえそれが苦しいものであっても」。
昔も今も、ホコリの高さにかけてはどこにも負けない我が母校。
掃除という概念自体が存在しない点がちょっと嬉しかったりもする。
でもさ、お客が来るときぐらいは・・・といいたいところだが。
ま、「××高生マイナス学力イコール変人」(文化祭パンフp26)だからしょうがないか。
「思い出は宝物だよ。
たとえそれが見苦しいものであっても」。